恋の蛍

シチュエーションCDが好きな人です。

籠女ノ唄~吉原夜話~ 第一話 山吹 / 土門熱 ネタバレ・感想

【title】籠女ノ唄~吉原夜話~ 第一話 山吹

【cast】土門熱

【release】2015.11.25

【scenario】 御門蓮

【illust】トミダトモミ

 

〈キャラ紹介〉

name:山吹

「吉原の渡り狼」と呼ばれる若侍。

 

以下ネタバレ有りまくり感想になりますので、

ネタバレ大丈夫!! という方だけご覧ください。

 

【作品について】

吉原を舞台にしたシリーズ4作品の1作目。

「吉原」という哀恋メインになりそうなテーマを舞台に

お客と遊女として出会う二人の恋の物語です。

今作はBGMやセリフのおかげか、

吉原という有名な舞台のおかげか…

とても情景が目に浮かびやすい作りになっているので

なおさら没入感を味わえます。

 

ではでは、本編感想いってみましょーう‼

 

【トラックリスト】

1.吉原の渡り狼

2.褥と牙

3.後朝の別れ

4.面影草

5.忘れ種

6.彼は誰時

7.合わせ鏡

8.暁の契り

 

【トラック別あらすじ&感想】

1.吉原の渡り狼

本来吉原の大店では3回目でやっと床入りできるものを

大金を差し出し初回で床入りさせろという山吹。

その希望はあっさり通ります。

同じ遊女を3度は買わないと「吉原の渡り狼」という通り名の理由を話す。

…と、知った顔に似ている気がしたと言うが、

詳しくは話す気がない様子。

 

「骨の髄まで…じっくり味わってやるよ」

 

2.褥と牙

「もっとなけよ…」

色気大爆発。声から、吐息から色気が溢れ出てます。

余裕たっぷりな遊び人の香り。

 

「…逃げんなっての…」

少しキツイ物言いになる山吹。

好きあった二人がしているわけではない感じが出ててよかったです。

 

3.後朝の別れ

朝になり、彼女もどこかで会ったことがある気がすると山吹に話す。

(匂わすねぇ)

気が向いたらまた来るから、その時は大門まで送ってもらうと話し

一人で店を出ていく。

 

4.面影草

外で偶然出会い山吹に声をかける。

桜の下に咲く黄色い花の名を知ってるかと聞かれ、

「面影草」とその花の別名を答える彼女に驚く山吹。

(ふむふむ、この花が二人の過去を繋ぐ何かなのですね)

 

5.忘れ種

久しぶりに大門を潜った山吹。

どこか様子がおかしく、深酒しようとする山吹を止める。

自分の身の上話を始める山吹。

心に決めた女がいると話すも、その女性はとっくの昔に

自分の目の前から消えた、

それでも一生を添い遂げるならあいつがいい…と話す。

 

「なぁ…慰めてくれよ…」

前回とはほんの少しだけ違う態度。

眠りかけながらまたも二人に繋がりがあるかのような独り言を言います。

(匂わせっていうか、もちろんもう確定だけどさ。)

ここは最後までしないのです。

飲みすぎだよ!!!

 

6.彼は誰時

彼女がいない間に手鏡を見つけ、何かに気が付く山吹。

前回の約束通り、大門まで送ります。

なんだか…なんだか…爽やかなんですよ…

すごいなぁ。ちゃんと朝な感じなんだよなぁ。

風景が目に浮かぶのがすごいよなぁ。

(あとBGMがめっちゃいいです。)

 

「戻ったら…ゆっくり休みな」

チュッとして耳元で言ってくれるんです。

なに!?めっちゃ優しくない!?え!?やばかった。

 

7.合わせ鏡

同じ女を3度は抱かない山吹が登楼します。

山吹の初恋相手が、彼女だと発覚。

 

「やっと…やっと…会えた」

切なすぎた!!切なさがめちゃくちゃ詰まってた。

 

「優しくしてやりてぇのに…もっと泣かせたくなっちまう」

1、2度目の夜と全く違う優しい雰囲気。

山吹の愛情が伝わるようで…‼

余裕たっぷりな遊び人の山吹もいいけど、これもまた良い…。

 

終始優しく囁いて、愛情たっぷりに抱いてくれる山吹。

囁き方がものすごく切なげで優しさたっぷり。

序盤トラックとのギャップがまたたまりません。

 

8.暁の契り

朝になり次に会う時は、身請けをしにくる時だと言う山吹。

夫婦になってくれと言われます。

がっつりプロポーズされてハッピーエンド。

 

はぁ…よかった。ハッピーエンド。ありがとう。

序盤の遊び人オーラ満点な山吹もとてもよかったですが、

やっぱり相思相愛な愛情溢れる山吹…いい。

 

今作はBGMも時折流れるんですが、その曲がまた良くて

「吉原」という独特の舞台を盛り上げてくれます。

その為か、映画などで見たことのある自分のイメージする吉原が

そのまま映像となって想像できたので

世界観に没頭することができました‼

 

〈cast様について感想〉

やや低音の土門さん。

序盤は自信溢れる遊び人な山吹。

後半、初恋の相手だと気づいてからは、もうそれはそれは愛情たっぷりな…

声色に優しさが散りばめられた山吹となり、

さすがの変貌ぶりでした。

個人的に低音土門さん、大好きなのでたまりませんでした。

 

〈感想まとめ〉

彼女との過去の繋がりを匂わせつつ、

手荒く遊女として扱われる序盤からのラストの愛情たっぷり展開、

ありがちな展開ながら、強気な土門さんと甘々土門さん

1枚でどちらも楽しめる今作はお得です。

特に余裕無さそうな再開後のシーンは

今までの展開があってこそ良いと思うのぜひに。

 

というわけで、

以上 「籠女ノ唄~吉原夜話~ 第一話 山吹」の極々個人的な感想でした。

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

お付き合い頂き、ありがとうございました!

 

Lucci